皆さんは、「大潮は入れ食いだ」「若潮はイカが釣れやすい」といったことを聞いたことはありますか。
海は月の引力によって潮位が日々変化しますが、その潮回りを読むことは海釣りの釣果を大きく左右します。
なぜなら、 潮の満ち引きの大きさによって、魚の活性が大きく変化するからです。
この記事では、潮回りや1日の潮位の変化、潮を読む潮見表のおすすめアプリなど解説していきます!
1日で潮位は4回変化する
大潮、小潮などの潮回りを理解する前に、大まかな1日の潮の変化を見ていきましょう。
上の写真は、大潮のときの潮の変化を表したものです。
朝方に満潮を迎え、そこから徐々に引き潮になり、昼頃に干潮になります。午後はまた徐々に満ち潮になり、 夜にはまた満潮になります。そして深夜時頃には干潮になります。
1日の潮の変化の流れは、このようになります。潮周りの変化によって、干潮・満潮の時間や、潮位の振れ幅に差はありますが、基本的には満潮と干潮が1日に2回交互に繰り返されるイメージとなります。
魚は潮が動いているときに活性が上がるので、 満潮・干潮の前後数時間が釣りやすいと言えるでしょう。
潮回りを利用して釣果を上げろ!
潮回りによって大潮や中潮に変化する潮位。
一般的には、大潮が釣れやすいと言われていますが、大潮が最もよいというわけでもなく、対象魚によってそれぞれの潮の強み、 弱みがあります。
ここでは、潮回りと共に、個々の潮の特徴を見ていきましょう!
潮回りの流れをつかもう
上の図は潮回りについて表したものです。
潮回りは月の満ち欠けを基準として、満月から新月に、新月から満月への15日周期となります。
そして、15日の間に、大潮→中潮→小潮→長潮→若潮の順に変化していきます。
大潮
最も潮位の変化が大きい潮。満月・新月の前後5日くらいに訪れます。
魚は潮の変化が大きいほど活性が上がるため、大潮は魚の食いつきもよく、最も釣りに適した潮と言えるでしょう。
中でも、早い潮の流れをものともしないアジ、サバ、イナダなどの青物や、シーバスなどの泳力の高い魚が釣りやすいです。
中潮
潮位の変化が中くらいの潮。 大潮の前後3~4日に訪れます。
大潮ほどの潮の変化はありませんが、魚の活性もそこまで悪くなく、釣りには適した潮と言えるでしょう。
中潮は大潮の前後に2回ありますが、大潮の後の中潮の方が比較的釣れやすいです。
小潮
潮位の変化が小さい潮。大潮後の中潮のあとに、3~4日ほど訪れます。
全体的な魚の活性は低めですが、泳力の弱いキス、ハゼ、カレイや、カサゴ、メバルなど根魚は釣りやすい傾向にあります。
また、魚は潮が動いているときに釣りやすくなりますが、小潮は潮位の変化がゆっくりなために1日を通して潮が動いているため、ずっと釣りができるという利点があります。
逆に大潮は、潮位の変化が大きい分、干潮・満潮時に潮止まりと呼ばれる魚が釣れにくい時間があるため、ターゲットによっては小潮の方がよい場合もあります。
長潮
潮位の変化が最も小さい潮。小潮の後に1日ほど訪れます。
この日に限っては釣りにくさが目立つので、釣行にはおすすめしません。
若潮
最も変化の小さい長潮を経て、潮がまたプラスへと動き始める潮。長潮の次の日。
この日は、理由はわかりませんがイカ釣りに向いていると言われ、人によっては「大潮よりも釣れる」と言った話もあります。
潮見表のおすすめアプリ
さて、潮回りを覚えたら、今度は実戦に応用していきたいところですが、干潮・満潮の時間は釣り場によって異なるので、潮見表を見ただけでは「釣れる時間」まではわかりません。
そこで便利なのが、潮見表のアプリ「タイドグラフ」
釣り場を検索すると、大潮、中潮などの情報だけでなく、日毎の干潮・満潮を含めた潮位の推移から、天気・気温・風速なども教えてくれる優れもの。
私も愛用していますが、無料のアプリとは思えないほど使いやすく、おすすめです。
【まとめ】自然を味方につけよう!
潮回りを把握してうまく活用すれば、釣果が格段にアップすること間違いなし!
結局、釣りは自然を相手にしたレジャーなので、自然の仕組みを知ることが攻略の鍵になってくれることでしょう。
潮回りの他にも、マズメの時間帯を利用した釣果アップの方法もあるので、是非参考にしてみてください!
【朝マズメ・夕マズメ】知っておきたい時間帯は?魚が釣れる理由は?